第10期社員総会ならびに第11期新体制に関するご報告

前列左から・・・小田 徹、五島 淳、原田 雅史、落合 孝文、小川 康秀、三輪 純平、佐野 史明
後列左から・・・藤沢 香奈子、石井 真弘、西井 健二朗、武田 修一、藤武 寛之

一般社団法人Fintech協会(東京都中央区、代表理事:沖田 貴史/木村 康宏/落合 孝文、以下「Fintech協会」)は、2025年11月10日に定時社員総会・臨時理事会を開催し、第11期の役員体制を下記の通り決定いたしました。今後も様々な事業を通して業界・会員の皆さまに貢献してまいる所存です。引き続き格別のご支援とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

代表理事会長
沖田 貴史 ナッジ株式会社/代表取締役

代表理事副会長
木村 康宏 フリー株式会社/常務執行役員CPO 社会インフラ企画部長
落合 孝文 渥美坂井法律事務所・外国法共同事業/プロトタイプ政策研究所・シニアパートナー弁護士

常務理事
武田 修一 OLTA株式会社/取締役副社長 兼 CSO
髙尾 知達 ファンズ株式会社/取締役CLO 兼 弁護士
西井 健二朗 株式会社セブン銀行/常務執行役員 バンキング統括部・金融戦略推進部担当                        三輪 純平 株式会社リクルート/プロダクト統括本部シニアエキスパート 株式会社国立リベラルアーツ/代表取締役
ナタリー志織フレミング Banking Circle S.A. General Manager, Japan                                                          

理事
李 暢    日本生命保険相互会社/調査役
小野沢 宏晋 GMOあおぞらネット銀行株式会社/執行役員 兼 セールス&マーケティンググループ長
齊藤 健一 Sozo Ventures/シニアディレクター
小川 康秀 弥生株式会社/執行役員 Innovation X BU長
ダニエル・ヘフェルナン ストライプジャパン株式会社/代表取締役
石井 真弘 株式会社メルペイ/シニアコンプライアンスオフィサー
原田 雅史 弁護士法人GVA法律事務所/パートナー弁護士

監事
藤武 寛之 リンクパートナーズ法律事務所/パートナー弁護士
佐野 史明 弁護士法人片岡総合法律事務所/パートナー弁護士
五島 淳   有限責任あずさ監査法人/ディレクター

事務局長
小田 徹 一般社団法人Fintech協会

コメント

代表理事会長 沖田 貴史

 テクノロジーにおける「加速の時代」は、さらにスピードを上げています。過去10年でFintechは一般化し、生活を着実に変えてきましたが、今後はこれまでの10年の変革を1〜2年で超えていくほどの速度で、金融と社会の在り方を変えていく可能性があります。                      
 生成AIは、もはや単なるツールではなく、ビジネスと生活の新たなインフラへと進化しつつあります。インターネットやスマートフォンと同じように、「なかったことが想像できない」不可逆なものへと急速に進んでいます。金融機関においても、社内での業務効率化は当然として、ユーザー体験を根本から変える可能性を有しております。AIだけでも大きな社会変革ですが、同時に、世界的に制度設計が進むステーブルコインは、トークン化預金やCBDCの議論や実装が加速することで、オンチェーン経済をより幅広い主体に提供していく可能性を秘めています。これらは単独の技術革新ではなく、相互に作用しながら、グローバルなFintechイノベーションを促すことは間違いないと考えております。
 このようなパラダイムシフトが現在進行形で進む時代の中、Fintech協会が果たす役割も変化していくべきと考えております。当協会は法人化から10年が経過し、この大変革の潮流において、日本が単なる追随者ではなく、新たなルールとスタンダードを提示する先導者となるべく、様々な課題に、産官学の叡智を結集して取り組んでまいりたいと考えております。
 次の10年は、過去のいかなる時代とも比較にならない速度で変化が訪れます。その変化を恐れるのではなく、むしろ能動的に創り出し、世界に提示していく。それが、この時代を生きる我々の使命であると確信しております。 引き続き、ご支援とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

代表理事副会長 木村 康宏

 会員の皆様をはじめ、日頃より当協会の活動をご支援くださる皆様のおかげで、この度、新しい期を迎えることが出来ましたこと、感謝申し上げます。
 この一年で、金融サービスの使いやすさ・UXが社会の標準となった中、我々は今、生成AIによる金融のあり方そのものの変革に直面しています。生成AIは、リスク管理からパーソナライゼーションまで生産性の飛躍的な向上をもたらし、Fintechのキャズムを超えた浸透を後押しすると考えられます。同時に、Embedded Financeによって、金融の非金融領域への浸透が深まっており、コンセプトだけでなく実際にインパクトのあるサービスの登場が続いています。
 このような転換期において、AI倫理やガバナンスの確立、そして異業種を含むプレーヤー間のオープンイノベーションが、業界の健全な発展のために極めて重要になります。当協会は、この変革の時代における信頼とイノベーションの両立を目指し、引き続き、業界の羅針盤として重要な議論を主導していきたいと考えております。新しい期も、皆様との連携を密にし、日本のFintechの進化に邁進する所存です。どうぞ、一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。

代表理事副会長 落合 孝文

 Fintech協会は本年、法人化から10年目の節目を迎え、Fintech業界はさらなる変革期にあります。近年、生成AIの急速な進化により金融サービスが高度化し、パーソナライズされたサービスの実現も期待されています。 一方、2025年には資金決済法改正が成立し、暗号資産・ステーブルコイン関連の規制整備が一層進み、国内初の円建てステーブルコインも誕生しました。また、海外送金ではフィンテック企業の国内送金網への初参入が実現し、決済インフラの整備も加速しています。とはいえ、ユーザー起点のサービス創出やユニコーン企業を生み出す環境整備など、依然として課題は多く残ります。当協会はアジアFinTech連盟(AFA)への加盟や米国シリコンバレーでのデスク開設などグローバル連携を強化し、国内外の知見を結集することで課題解決に挑戦してまいります。
 イノベーションと信頼性の両立を図り、日本発のFintechイノベーションを世界に発信すべく、新たな挑戦を続けていきたいと考えております。国際活動についても、グローバル担当理事多数名体制で協会の継続的な活動基盤を整備しつつ、国内外をまたぐエコシステム形成を図っていきたいと考えております。

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本件に関しまして、ご質問等ございましたら事務局までご連絡ください。
11期もFintech協会をどうぞよろしくお願いいたします。