【イベントレポート】 12/1(月) FAJ×FinGATE共催 「Meetup with FSA~2025Winter~」

Fintech協会は2025年12月1日(月)、FinGATEとの共催で、金融庁とのMeetup「Meetup with FSA~2025Winter~」を開催しました。
岩田かずちか内閣府副大臣(経済財政、規制改革、金融担当)、伊藤豊金融庁長官ほか多数の金融庁幹部の皆さまはじめ、150名近くの関係者が一堂に会し、懇親を深める貴重な場となりました。    

▼FinGATE
https://www.fingate.tokyo/

開会にあたり 岩田かずちか内閣府副大臣(経済財政、規制改革、金融担当)、伊藤豊金融庁長官からご挨拶をいただき、また同総合政策局 島崎征夫参事官からは2026年3月に開催予定の「Japan Fintech Week 2026」のご紹介をいただきました。その後、堀本善雄 総合政策局長の音頭で懇親会に移り、2時間近くにわたりご参加の皆様どうしでの意見交換・交流が活発に行われました。

【イベント概要】 
■日時:2025年12月1日(月)17時00分~19時30分(受付開始 16時30分~)
■開催場所:東京都中央区日本橋兜町7番1号 KABUTOONE 4階 ホール
■参加費
・Fintech協会会員:無料
・関係者による招待ゲスト:2,000円
■参加方法:現地参加のみ

【当日のイベントの模様】

開会ご挨拶
内閣府副大臣(経済財政、規制改革、金融担当)岩田 かずちか 氏
「今年はスタートアップ育成5か年計画の折り返しの年になりますが、フィンテック分野においても本日のような場を通じてコミュニティをさらに大きくし、熱量をどんどんどんどん上げていくことが重要だと思います。Fintech協会は設立以来10年近くにわたり、まさにスタートアップが中心となり、マルチステークホルダーとのオープンイノベーションの推進に注力されてきており、本日のこのMeetupがまた新しい接点、起点となり、次なる発展につがり、大きな流れへとなっていくことを期待しています。わが国のスタートアップ企業、フィンテック企業がこれからの経済、社会の発展に重要な役目を果たしていただきますことを心から願ってやみません。私たちも全力で応援をさせていただくことをお約束します。」

ご挨拶
金融庁長官 伊藤 豊 氏
「言わずもがなではありますが、世の中はものすごいスピードで変化しております。たとえば暗号資産ですと、世界はステーブルコイン大競争という状況でして、日本も含めてそうしたデジタル通貨のトレンドからは逃れられないと思います。そのなかで、どういう手段のものが出てきても日本の制度は世界最強だということは維持したいと考えており、今般、資金決済法から金融商品取引法への引っ越しさせることにしたわけです。AIもしかりで、特に金融とは親和性が高いように思いますので、かつて経験したことがないようなな変化が、ものすごいスピードで起きる可能性があります。
皆さんの事業構想力、実行力が日本の、そして世界の経済を変えていくわけで、わたしどもとしてはもし何か支障があるならばそれを先頭に立って取り除いていくつもりでおります。そのためにも皆さんの知恵を よくお聞きしないと、いろいろと制度のあり方を考える際にも間違えてしまいますので、今日も皆さんからしっかりお話をうかがい勉強していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。」

岩田副大臣、伊藤長官のご挨拶の後、金融庁 総合政策局 島崎征夫参事官からJapan Fintech Week 2026(2月24日(火)~3月6日(金)、当会共催)についてご紹介があり、
「参加者も一昨年が 1万3000人、昨年は2万人と皆様のおかげで拡大しています。イベント開催の募集なども始まっていますので、是非多くの方に申請していただければと思います」とのメッセージが寄せられました。

その後、当会 代表理事会長 沖田 貴史からの挨拶をはさみ、金融庁 総合政策局 堀本善雄局長の音頭で乾杯が行われ、ネットワーキングへとうつりました。

ネットワーキングの開始後、本イベントを共催していただきました平和不動産株式会社代表執行役社長 土本清幸様からご挨拶をいただきました。
「平和不動産が東京証券取引所の大家だということはご存知の方も多いと思うのですが、「平和不動産」という社名になり78年目を迎え、当初は取引所からの賃料収入が100%でしたが、 現在は13%程度に下がっております。当社は現在、ホームタウンであるこの兜町周辺をベースに、ビルの再開発を含め、総合不動産事業を展開しておりますが、そのなかでももっとも力を入れているのがスタートアップの皆様をご支援するFinGATE事業でして、国内外から111社の多様な金融関連プレイヤーが集積するまでになり、兜町に大きな金融コミュニティができたのではないかと考えております。当社としてはこの経験を活かし、次は札幌でFinGATE事業を展開をしていきたいと思っております。皆さんのお力もお借りして、「金融・資産運用特区」に認定された札幌を盛り上げていくことができればと願っております。」

その後、1時間以上にわたり、岩田副大臣、伊藤長官、堀本局長、井上局長(企画市場局長)、岡田政策立案総括官はじめ幹部の皆さんとご参加の皆様、当会関係者が熱心に意見交換を行いました。金融庁幹部の皆さんからも「今日のMeetupはご参加の皆さんと胸襟を開いて本音の会話をしましょうということが目的だったと思うが、まさにその趣旨に沿ったすばらしい集まりだった」との声があがり、協会側参加者からは異口同音に「きわめて貴重な機会だった」とのコメントが聞かれました。

多くの皆さまにご参加いただき、ありがとうございました。    
Fintech協会では今後とも新たなイノベーションの創出につながるようなこうしたイベントを積極的に行ってまいりますのでご期待ください。

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